Re: 染まる

世界は美しいと言うのには
どうにも僕らは汚れすぎてた
あなたは美しいと言うのにも
どうにも僕らは汚れすぎてた
それなのに
相も変わらず綺麗なふりを続けては
愛も変わらず綺麗なふりを続けてたんだ

 

ねぇ、さよならを言いたくなかったあの頃の僕は願いを込めてそれじゃまたね?と君に言ったんだ。

 

「久しぶり、元気にしてる?」
なんてメールが始まり。
君は僕らのアイドルだった、勿論僕もその他大勢にそぐわず君が好きだったし君もその事を知っていただろう?
君には両想いの彼がいて、僕はそれを見てるだけだった。
でもまだ幼かった僕らは付き合うなんて事知らなかったし、君と彼もそうだった。
あれから何年たっただろうか。
君は誰にでも抱かれる女になった。
あなただからだよ?って君は言ってた。
そんな甘美な嘘も話せる様になったんだね。
あぁもう吐きそうだ、ねぇどこでそんなの覚えたのさ。

 

君はとても綺麗だった。
塗りたくった嘘もとても綺麗だった。
僕はずっと騙されていたかった。


涙なんて流さないで。
僕らの嘘が崩れてしまうよ。
その手を僕は掴めなかった。

あの頃の僕が重なる。

願いは嘘になって。

それじゃまたねと僕は吐いたんだ。

 

僕らきっと恋みたいなふりをしていた。
僕らきっと愛みたいなふりをしていたんだ。