remedy 歌詞置き場

 

1.まえがき

枕元にある本に手を伸ばす

僕とよく似たある男の話

いつからかもう忘れた

気づいたときにはここにあった

もう何度目かも分からない

分かりきったオチにたどり着く前に

眠たくなって今日が終わる

ハッピーエンドはきっとないな

きっとないな

残り数ページ、読み切る日は来ない

くだらない話が続く

最後になにもないって知りたくなくて

残り数ページ破って捨てた

その先は僕の好きに書き足すよ

君も好きに書き足して

神様のシナリオ

運命ってやつはよくわからないな

それより安っぽいこの紙とペンで

この紙とペンで

 

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2.don't Worry

日常という名の旅路の果て

どこにたどり着けると言うのだろう

後日談みたいな日々の最中

思い出す愛おしい日々は彼方

中途半端な過去の残骸に

日々の不安とかちゃちな欲望に

埋もれ溺れ息もできないよ

君の酸素を僕に

なんて君はいないのに

胸が痛いよホーミー

食って寝て過ごす怠惰な日々

誰にも言えない事ばかり溜まっていく

歌にするにはもうくだらなすぎる

なんて事を歌って時が過ぎる

なぁどうやって生きていたっけ?

なんて考える暇も無く生きていたっけ


"これからどうしたらいい

なんて事ばかりまた吐いてる

踊り明かして眠れたらいい

幸せな夢の中死ねたらいい

また口ずさむdon'worry

笑っちまう様なirony

もう誰もここにいないのに

1人音に乗りrolin.rolin"


また目が覚めて僕ははっと気付くんだ

この世界にいるんだって事

目覚ましをかけなくなってどれくらい

カーテンを閉め切ってもうどれくらい

薄暗い部屋の中またcry泣き虫

期待しない未来もう死体みたい

何もかもに絶望したんだなんて言って

生き延びる自分にまた絶望してる 

なんてくだらないコメディ

もう響きゃしない声に

枯れた言の葉乗せ未だに煎じてる

僕を演じるのもこれにて終幕

胎内に戻るよなんて階段を上る

見下ろす街並み

この一歩は明日に続いちゃないけど


"これからどうしたらいい

なんて事ばかりまた吐いてる

踊り明かして眠れたらいい

幸せな夢の中死ねたらいい

また口ずさむdon'worry

笑っちまう様なirony

もう誰もここにいないのに

1人音に乗りrolin.rolin"

 

慰めの歌を歌って

ねえ少しは楽になった?

慰めの歌を歌っても

何ひとつ変わりゃしないよ

ここに救いはないと分かって

それでも歌い続けてるよなんで?

なんて分かりゃしない

もう分かりゃしないよ

死にたいわけじゃないよ

ただ生きたいとも言い切れやしないな

誰かに相談なんてできるわけない

馬鹿にされる程度だって分かってた

でも隠し通せる程小さくはなかった

ただ君の胸に抱かれたかった

小さすぎる僕の日々

君に丸め込まれてしまいたかった

 

"これからどうしたらいい

なんて事ばかりまた吐いてる

踊り明かして眠れたらいい

幸せな夢の中死ねたらいい

また口ずさむdon'worry

笑っちまう様なirony

もう誰もここにいないのに

1人音に乗りrolin.rolin"

 

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3.夜


眠れない夜に嘘をついた

眠れない夜を誤魔化すように

眠れない夜についた嘘は

まだこびりついたまま


夜霧に紛れて幻を見せて

嘘だけで全部満たして

朝露溶かして汚れを落として

うやむやにしたまま消えて

何度も同じ夢を見た

どっちが夢かわからなくなるくらい

何度も同じ夢を見た

どっちが悪夢かわからなくなるくらい


永遠みたいな夜

一人また漂う

うずくまって朝をまって

ねえ待っておいてかないで

って叫びも胸に隠して


砕けた夢がキラキラ光って

誰かを惑わす光を増して

綺麗だからそれでも良かった

綺麗ならそれでも良かった

必要ない色を与えられたから

綺麗な色にずっと憧れていた

使われないまま眠るくらいならと

好きでもない絵を描いて

優しくされてなぜか怖くて

優しくしないといけない気がして

ここがちょうどなんて誤魔化してまた

微熱のままずっと体は火照って

幸せになれと急かされるから

自分なりにやってみただけ

再生以外壊れたレコーダーの

巻き戻しを何度も押した


永遠みたいな夜

一人また漂う

うずくまって朝をまって

ねえ待っておいてかないで

って叫びも胸に隠したままで


鳴り止まぬ鼓動ねえなんで動くの

別に頼んだ覚えもないのに

使い方なんてしらないから

雑に扱って雑に扱われてた

不幸でいれたら許される気がした

夜の色で全部包んで

なにもかもを隠して

知らないふりをして生きた


眠れない夜に嘘をついた

眠れない夜を誤魔化すように

眠れない夜についた嘘は

まだ

眠れないよ側にいてよ

眠れないの?なんて笑って見せて

眠れない夜にせめてものメロディーを

 

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4.染まる


さよならもういくよ

ごめんねもういくよ

さよならあの日の僕ら

ごめんねあの日の僕ら


まるで他人事みたいだ

僕は君を裏切った

まるで他人事みたいだ

僕は僕を裏切った


引き出しの奥

綺麗な言葉ばかり

綴ったラブレター

何もかも信じてた

あの棚の奥

手書きの自分ベストのCD

綺麗な言葉ばかり聴こえてた

何もかも信じてたんだ


知らない色に染まって

思い出も染まって

ぐちゃぐちゃの色は何色?

僕も君ももう知らない色


ねえ

君は誰?僕は誰?

また会えるのかな僕らに

君は誰?僕は誰?

もう会えないのかな僕らは

ふりしきる雪に願いをかける

汚れた僕を

汚れた君を

全部真っ白に染めてくれないか

なんて

今更どうする事も出来ない

冷え切った心は冷え切ったまま

汚れた心は汚れたまま

僕にはどうする事も出来ない

聖人になんてなれない

全てを受け入れるなんて出来ない

貼り付けの笑顔浮かべるだけ

それじゃまたねなんて嘘をつくだけ


あの日々の彩りも

いつかの笑い声も

やがてくるさよならを大きく育てて


知らない色に染まって

思い出も染まって

ぐちゃぐちゃの色は何色?

僕も君ももう知らない色

このまま眠って死んでしまえたらいい

それか全部悪い夢だったらいい

目が覚めたら君に泣きつこう

僕らの不幸はどこか向こうの方へ

 

恋い焦がれていた君は病的な顔でにこりと笑う

「ねぇあの日私を守るって言ってくれた」

骨ばった指が腕に絡む

冬の山手線電車の音で消えた

全部聴こえていたけど

もう一度聞く勇気はなかった

昔話に咲いた花は枯れた

またねはもう言えそうにないな

ごめんねさよなら僕らの日々


知らない色に染まって

思い出も染まって 

ぐちゃぐちゃの色は何色?

僕も君ももう知らない色

このまま眠って死んでしまえたらいい

それか全部悪い夢だったらいい

目が覚めたら君に泣きつこう

僕らの不幸はどこか向こうの方へ

 

夕日の色に染まって笑う君を思い出した

ほっぺたにも2つの夕日

暖かい日差しは雪を溶かして

僕らを赤く染めた

なんて思い出すのもこれでおわり

日はもう落ちたちさよならの時間だ

1人歩く空には雪

 

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5.robot


僕はロボット

完璧なロボット

自己修復機能もついてるロボット

腕がとれて足もとれて

何もかもなくなっても別に

口がないなら僕のあげよう

耳がないなら僕のあげよう

目がないのなら僕のあげよう

そのために作られたから別に

痛みなんてない苦しみなんてない

喜びでもない別に愛ではない

ただそうあるだけ

ただそう作られただけ

苦しまないための不完全さが

喜ばないための不完全さが

完璧であるための不完全さが

また今日も


キシキシと軋んで

何かが欠けてる

ぽっかりと空いてる

埋まるのは何?

これだけが僕の存在証明だから

このままでいいや

このままがいいや


あれあれなぜかね

ここがね痛むよ

あれこれ探して

みたけど答えは


見つからないまま幾星霜が過ぎた

見つからないままでこれに慣れてた

分かってたとっくに分かってた

もう僕は完璧じゃない事に

だから待ってた僕は待ってた

君の事をただずっと待ってた

分かってたもう分かってた

ここが少し欠けてる理由も

救ってよって叫びを吐く愚かさすらもういとわない

救ったろ?って叫びが渦巻いてるのがただ忌わしい

詠ってよねぇ詠ってよ

僕のためだけにただ詠ってよ

詠うから詠うから

君のためだけにただ詠うから


キシキシと軋んで

何かが欠けてる

ぽっかりと空いてる

埋まるのは何?

これだけが僕の存在証明だなんて

そんなのは嫌だな

そんなのいらないや


僕はロボット

完璧なロボット

自己修復機能もついてるロボット

痛みなんてない苦しみなんてない

喜びではない別に愛ではない

そんなわけがない

もう耐えれない

もう今までのようにはいられない

気付いてしまったから

知ってしまったから

抱いていたいよ

痛みも愛も

感じていたいよ

君の体温

 

何かが欠けてる

君のも欠けてた

2つ合わせたらピタリとはまった

口がないなら僕が歌おう

耳はないから君が聴いて

目がないのなら僕が見よう

ここはないから君が感じて


キシキシと軋んで

何かが欠けてた

ぽっかりと空いてた

あれもう埋まってた

これだけが僕の存在証明だなんて

言わなくていいや

もう大丈夫さ


僕はロボット

不完全なロボット

 

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6.群像劇

雑然としたビルの群れ伸びる影

漠然と過ぎる日々で僕は誰?

愕然とする事実にも抗え

悪天候でも構わない明日を歌え

暗夜行路の最中つまづいても歩け

生と死の狭間でまたバランスを取れ

むせかえるほどの幸せを抱え

むせかえるほどの苦しみを抱え

むせかえるほどの人混みの中で

むせかえるほどの愛憎にまみれ

離れ離れでも


帰り道雑踏人ごみ足音

星空切り取り線ビル群ネオン

罵声雑言鳴り響くサイレン

イヤホン隙間誰かの声が聞こえる

「あんなに輝く星たちだってこの街の明かりに呑まれて消えそう僕達もこの街呑まれて消えそう」

路上で歌うあの人の声は 

雑踏掻き分け僕まで届いた

いつかこんな僕の声も届けあなたの元へ

 

照らされた所で何も出来やしないのに

それでも照らす太陽は救いか罰か

明日は晴れるか?まあなんでもいいななんでもいいさ  

逃げても逃げてもつきまとう影は

誰だ?

君に重ねた

いや、誰にでも重ねた

世界は鏡と誰かが歌う

なんだよそれ

僕は悪くない僕のせいじゃないって

全部全部他人のせいにした

人を恨み世界を呪い

連鎖の麓

たどり着いたのは僕だった

 

「あんなに輝く星たちだってこの街の明かりに呑まれて消えそう僕達もこの街呑まれて消えそう」

路上で歌うあの人の声は 

雑踏掻き分け僕まで届いた

いつかこんな僕の声も届けあなたの元へ


押入れの隅

6年2組

将来の夢

書きかけの物語

誰かが勝手に。を書いた

おい、待ってくれよ

まだ途中なんだ

誰1人気にも留めない物語だって

分かってる分かってるんだ

何にでもなれる気がしてた

何にもなれずここまで来てた

何処かに行きたいなんて言ったけど

ここから逃げたいだけだった

行く当てなんてなにもなかった

目が回る程の雑踏の中

どうせゴミみたいな命なら

早く殺してくれ

殺してくれよって叫んだ

声も掻き消され消えた

 

「あんなに輝く星たちだってこの街の明かりに呑まれて消えそう僕達もこの街呑まれて消えそう」

路上で歌うあの人の声は 

雑踏掻き分け僕まで届いた

いつかこんな僕の声も届けあなたの元へ

 

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7.limbo

 

生き急ぐ空虚な日々に

何もなくとも僕らつまづき

死に急ぐ空虚な日々に

何もないから僕らふらつき

春の風に吹かれ

夏の匂いにむせ

秋の日の夕暮れ

冬の温もりさえ

苛立ちを抱えたまま

すれ違うだけの日々に暮れた

探してるのは誰かの欠片

積み上げるのはガラクタの山

明かした夜を身体に塗りて

ぼかした夜に心は擦れて

僕らはぐれて

僕とはぐれて

ゆきてかえらぬはずの全て

繰り返す石積みに見えて

暮れなずむ全てに

また僕ら喘いだ


何かが崩れる音を聴いた

誰かが嘲笑う声を聴いた

明日とはぐれた僕の詩歌

あれからどれだけの僕が死んだ


何かが崩れる音を聴いた

誰かが嘲笑う声すらしない

 

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8.she


ごめんねなんて言う権利もない程

僕は君を傷つけた

許してあげるなんてまた笑うから

なぜか僕は泣いていた

明日は何があるの?

なんて何もないのに嘘をついていた

君はずっとずっと僕を信じてくれていたのに


すっと閉じていてく世界を眺めていたいな

ふっと思い出してもらいたいなんて贅沢だ

きゅっと君が口を噤んでくれたら

なんて卑しい願い事ばかりだ


もうつぎはぎだらけで

消毒液はとても染みるし

持ち合わせの絆創膏じゃ

足りるはずが無かったよ

どうか僕を許さないで

どうか僕を許さないで


曝け出した罪許されるわけではないよ

懺悔の言葉反響した六畳一間

嘯いた愛の数だけまた愛を歌った

お口にチャックだよなんて甘いもんじゃなく

針と糸でも持ってきたらどうだい?

もっと分かりやすく痛みを頂戴

なんてまた自分の事ばかりだ

 

言葉を吐いて君が信じて

僕はいなくてここが痛くて

あぁ痛くて?なんて

盾にしたのは欲望なのに

見透かしていてそれでも

君は僕を許してくれていたんだろう


すっと消えてしまえたなら僥倖さ

ふっと瞼の裏に君が映れば眼福さ

ぎゅっと君が温めてもらえているなら

そんな無責任な祈りを今日も落とすよ


もうつぎはぎだらけで

消毒液はとても染みるし

持ち合わせの絆創膏じゃ

足りるはずが無かったよ

どうか僕を許さないで

どうか僕を許さないで

 

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9.ghost


すり減らす僕らの日々に

何か意味はあるだろうか?

すり減らす僕らの機微を

君に看取られていたいな

あの夏の続きを僕はただ待って

あの日の亡霊みたいに彷徨って

ここにいるのにここにいない

何もかもをあの日に忘れてきた

行方知らずの夏を仇に

それを盾にまた身体を焦がした

ぼかした答えが罪かも知らずに

自殺によく似た業負う日々を課した

明かした夜を数え

また焦がしたその身体なぞれど

もう明日なんて見つからなくて

昨日を抱き寄せその手を握った


手垢にまみれた思い出を
それでも愛すと言えるだろうか
手垢にまみれた思い出を
それでもと大事にポケットにしまった
手垢にまみれ泣いてる君は
おさがりの愛でもいいって笑った

剥離した街
モノクロノイズの中で
奏でる音はあの頃のままで
あの頃のままで
終わらないみたいなふりした夏
変わらないみたいなふりした僕
薄めのカルピスが好きだった
夏の終わり氷が溶けて音を立てる
薄れていくだけの日々に
感傷すらゴミ箱に捨てた
その奥の奥の方
あのノイズの向こう
探したらそこに君がいた
少しずつ色づいてく街
少しずつ思い出してくけど、もう、もう

手垢にまみれた思い出を
それでも愛すと言えるだろうか
手垢にまみれた思い出を
それでもと大事にポケットにしまった
手垢にまみれ泣いてる君は
おさがりの愛でもいいって笑った

エンドロールが流れてる
次々に席を立つお客
終わった後の映画館に2人きり
終わった後の映画館に1人きり
テレビの中大好きなフィクション
母の絵本のハッピーエンド
そして彼らはいつまでも幸せに暮らしたって
悪に負けた方の世界で生きてる
そっちとこっちは繋がらない
いつしか魔法は使えなくなった
鳴り出した電話のベルが告げる
そろそろバイトに向かわないと

 

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10.流れる

 

目に映る景色

もう消えてしまわぬように

はーっと息を吐いた

白く染まる

時は止まる?

終わりの季節の中で

まだ探してるんだ

僕と君を

あの頃のままの僕と君を

くすんだ空灯りの消えた街

目に映る積み上がった段ボール

窓を開けてあの日の残り香消えてく

笑い声はもう聞こえなくて

ラジオが1人で歌ってる

色褪せたキャンパス眺め

これで終わりと詰め込んだ

滲んで少しぼやけてしまった


流れていったよ

なんとなく、そんな気はしてたけど

もしかしたら違うような気もしてたんだ

離れていったよ

なんとなく、分かってたつもりだったけど

もしかしたら違うような気もしてたんだ


こんな痛みはもう

要らないよ大嫌いだ

なんてまた自分に嘘をついた

愛してるよ本当さ

治りかけのかさぶた剥がして

この痛み何度も何度も繰り返す

これが消えたら全部消えちゃいそうで

消えない傷になるまでまた何度でも

 

流れていったよ

なんとなく、そんな気はしてたけど

もしかしたら違うような気もしてたんだ

離れていったよ

なんとなく、分かってたつもりだったけど

もしかしたら違うような気もしてたんだ


また明日って別れた日々に別れを告げて

今日はさよならを言わなくちゃ

また明日って別れた日々に別れを告げて

今日はさよならを言わなくちゃ

ねぇそれでも

痛いの痛いの飛んでかないで

これが僕らの証拠になんだ

痛いの痛いの飛んでかないで

これが僕らの誇りになんだ


君がいなくなって

何もわからなくなった

もう何度目かのこの夜に

1人とり残された僕は

あの日のまま世界が

止まったように見えたんだ

止まっていたのは僕だった

わかったわかってたよ

このバースもそろそろ終わる

この歌もそろそろ終わ

この傷ももう

よくある話終わりは始まり

終わる事のない歌を

終わる事のない日々を

終わる事のない始まりを

終わりの季節の中でまだ

探してるんだ

 

流れていったよ

なんとなく、そんな気はしてたけど

もしかしたら違うような気もしてたんだ

離れていったよ

なんとなく、分かってたつもりだったけど

もしかしたら違うような気もしてたんだ


また明日って別れた日々に別れを告げて

今日はさよならを言わなくちゃ

ねぇそれでも

痛いの痛いの飛んでかないでよ

これが僕らの証拠になんだ

痛いの痛いの飛んでかないで

これが僕らの

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11.everything gonna be all lie

 

☆生きる意味なんて考えて

ありはしないよって?あぁもう慣れてる

それなのに日銭稼いでは

無様に今日もまだしがみついてる

不安で夜も眠れなくて

ここにある幸せに気づけなくて

白んでく空を見つけたくて

生きていて良かったと言いたくて

光ってる様に見えたあれは

あの頃程魅力感じないな

たかってる僕ら蝿か蛾かな?

それでいいからもっと光ってよ

甘美な嘘で吐くほど満たしてよ

余すとこなく僕らを騙してよ

意味あり気な風に謳ってよ

それが僕らの明日を奪っても


everything gonna be allright

なんてあからさまな嘘でもいいから歌うよ

everything gonna be all lie

なら愛すべき嘘を探すよ

everything gonnd be allright

everything gonna be all lie?

頼りない嘘でも歌わせて

未来は俺らの手の中だって


何時までも諦めがつかないまま

鼓動が鳴り止まぬ訳も知らないまま

走らせたペン先が折れてもまだ

赤い血で描き殴る死ぬまでは

これまでどれだけの今日を描けた?

これまでどれだけの今日を殺した?

明日にはきっと明日にはきっとって

その明日かき集めたら

望んだ明日はとっくに出来てた

って自分で殺して今更だな

小さすぎるこの人生の

舵をとる事すらままならなくて

これからどうしたらいい?

なんて吐き出してしまいそうなこの夜に

嘘でもいいから歌わせて

それより少しだけ明るい言葉で


everything gonna be allright

なんてあからさまな嘘でもいいから歌えよ

everything gonna be all lie

なら愛すべき嘘を探せよ

everything gonnd be allright

everything gonna be all lie?

頼りない嘘でも歌わせて

未来は俺らの手の中だって


頼りない嘘でも声を枯らせば

ちゃんと自分を騙せるの?

頼りない嘘で声枯らすから

君もどうか騙されちゃくれないか

君との朝が僕を押し上げる

幾千もの眠れぬ夜も

少しだって敵いやしないんだ

愛しているよ嘘じゃないんだ

何も心配いらないよ

繫ぎ止める為の騙し騙しでも

明日も君に会えるなら

僕の世界は救われる

だから生きる意味なんて考えて

眠れない夜は抱きしめて

答えは今日も愛がいいから


everything gonna be allright

なんてあからさまな嘘でもいいから歌おう

everything gonna be all lie

なら愛すべき嘘を探そう

everything gonnd be allright

everything gonna be all lie

頼りない嘘でも声を枯らせ

未来は俺らの手の中だって


everything gonnd be allright

everything gonna be all lie、愛。

 

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12.insomnia

 

眠れない夜には噛み付いて

眠れない夜を誤魔化す様に

眠れない夜についた痕に

朝には優しい口づけを


癒えない傷も見えないキスの痕も

こびりついた過去も

何度も冒した過ちもそのままでいい

聞かないよ?言わないよ?

なんで?なんて僕は言わないよ

聞かないの?言わないの?

なんで?なんて君も言わないで

一人じゃ超えられなかった夜も

祈りが届きゃしなかった距離も

騙してるなんて思わないで

その度自分をぼかしてきたんだろう

消えてしまうその前に

霞んでくその手のひらを

僕が掴めて良かったな

掴めて良かったな

もう不幸を溜め込まなくていい

痛いくらいの幸せを君にあげよう

嫌がったって許しゃしないよ

これは僕のわがまま


永遠みたいな夜

二人ただ語らおう

誤魔化す様に

終わらぬ様に

終わらないものなどなくて良かったと

言った君が悲しむように


君の鼓動が動き続けるようにと

僕が頼んでおいたから

使い方を知らなかった心臓も

こうして今使えているんだ

とびきりの呪いを僕におくれ

もう取り返しつかないくらいの

一世一代のやつにしよう

一世一代のやつにしよう?

僕が歌う愛の歌は金輪際君でいいや

僕が囁く愛の言葉は金輪際君がいいや

君がいいや

君がいいや


永遠みたいな夜

二人ただ語らおう

誤魔化す様に

終わらぬ様に

終わらないものなどなくて良かったと

言った君が悲しむように


孤独には慣れてるなんて言葉

僕は嘘だと決めつけてるよ

まぁ別にどっちでもいいけど

僕は君がいないと嫌だよ

救ってよ、僕を救ってよ

手を差し伸べるふりして

救われているのは僕だ

だから救ってよ僕を救ってよ

仕方がないなぁなんて

笑ってこの手をとってよ


永遠みたいな夜

二人ただ語らおう

誤魔化す様に

終わらぬ様に

終わらないものなどなくて良かったと

言った君が悲しむ様に


眠れない夜には噛み付いて

眠れない夜を誤魔化す様に

眠れない夜についた痕に

朝には優しい口づけを

 

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14.リハビリ


嘘を一つ落として人間らしいなんて言って

涙一つ零して人間らしいふりをしてた

それは剥離した自分のようでさよならの証拠のようで

少し恥ずかしくなりました悪い子のように思えました

また明日なんてなんの保証もなく言って

渡したはずの明日はどこに消えたの?

私は明日は晴れるしなんて

お気に入りの服に袖を通して大好きな君に


だから世界を今日も回した

君の世界が壊れた事も知らずに

僕の世界は今日も回った

君の世界が壊れた事知っていたけど


縷々として尽きないな、もうズルをして生きていきたいや

狂おしくて食いたいな、それを食んだ口で綺麗事歌おう

僕らの孤独、僕らの蠱毒

冒涜された命の行方は蔵匿された涙は拭えない

もう拭えない。ならどう掬えば?

もう救えない。ならどう狂えば?

震えが止まらない。ねえどう狂えば?


歩き方もしらないまま

託したのは拙い花

図らずも手にした明日の行方は

まだ分からないけど

それでも世界を僕は回すよ

初めてだから下手くそだけどさ

それでも世界を僕は歌うよ

ぎこちないステップで一緒に踊ってくれ

 

ここに刺さった棘はまだ棘のまま

芽が出ることもなく痛みだけを残した

いつしか芽が出て花が咲いて

赤い甘い実がなって蝶々や鳥たちが遊びに来る日を待ちわびてる


歩き方もしらないまま

託したのは拙い花

図らずも手にした明日の行方は

まだ分からないけど

それでも世界を僕は回すよ

それでも世界を僕は歌うよ


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15.ただ、それだけを


ありきたりな幸せの話をしよう

明日になり日が差し込み

公園のベンチ君の隣

その手握り僕ら二人

どこまでだって行けるだろう

なんだってできるだろう

肌寒いならコーヒーを買おう

肉まん千切り2人分け合おう

散歩に行こう見慣れた街

行ったことのないその横道

知らない店少し立ち寄り

美味しいねなんて言って笑おう

服も買いに行こう君に付き合うよ

どっちがいい?なんて聞いて?

どっちもいいよ、なんて言って

君は少し怒った顔して

僕はまた笑うんだ

君も笑ってよ

おそろいがいいね

おそろいがいいな


肩を抱き寄せキスを交わそう

そのまま2人夜に溶けよう

眠りにつくその前に

君の物語が聴きたいな

眠りにつくそのときは

その手を握っていたいから


愛だとか恋だとかに

丸め込まれたらいい

それでいいそれがいい

使い方も知らずとも

目の前に君がいる

それくらいがちょうどいい

それでいいそれだけに

僕の日々を使いたい


ありきたりな幸せに

僕ら支配されちまおう

エピローグを愛し続けるなどと

言ってしまおう


1番幸せな話をしよう

あぁ繰り返しになりそうだ

re:insomnia

なんかね癖になっちゃうんだって君は言ってた。
埋めて、綻んで、また埋めて、綻んで。
麻薬とかってこんな感じなのかな?なんて君はおどけて笑ってた。
ねぇ、あなたはとっても暖かくて優しいねとも君は言ってた。
本当はちっとも優しくなんかないのに、僕は僕の為に君に優しくしてるんだ。

なんて事は隠したまま、僕もおどけて笑ってた。
でもね別に平気なの、ほら今のこの苦しみもちゃんと終わるし、終わらないものなんてないからね?なんて君は笑ってた。
それに、変わらないものもないから安心して、あなたが私を好きだってその気持ちもすぐに変わるし終わるからって。

 それに、ほら、あなたの事を好きになる事もないからなんて君は言う。

僕はずっとうなづいているだけだった。

嘘が嫌いで嘘つきな君が欲しいものが分からなかった。

でもそれだけは嘘だって決めつけていた。

決めてしまう事にした。

 

これはきっと僕と君との勝負なんだ、変わらないものがないなら、君が抱く僕への気持ちと僕が抱く君への気持ちとどっちが先に変わるのかの。
それまでずっとそばにいられたならきっと僕の勝ちなんだ。
きっと僕の勝ちなんだ。
きっと。


君はずるいな。
いつもそうやって僕が君を嫌いになれない小さな隙間を残してく。

君を嫌いになれたらどれだけ楽なのかなって考えてしまう。

暖かくてやらわかい白でぼんやりとした日々を探しているのに。

そんな事よりも君がいない日々の方がずっとつらいって事に僕は気付けなかった。

嫌いになろうとなんてしなければ良かった。

嫌いになろうとなんて。

今いるここがそこじゃなくても僕はずるくて可愛い君のその掌でずっと踊っていたかった。
正しくなろうとなんてしないで欲しかった。
間違ったままでもずっとそばにいたかった。


終わらないものなんてないって君は言う。
変わらないものなんてないって君は言う。
 僕の君への気持ちも変わるし終わるなんて君は言う。
ねぇそれなら君のその考え方だって変わるし終わるよ。
ねぇ?そうだろう?

最低だよねって言う君のその全てが愛おしかった。
いつまでも抜けおちない足跡も。
すぐに抜け落ちるその記憶も。
わざと嫌われようとするその癖も。
君がここまで生き延びる為に必要だったのなら僕は何もかも肯定して何もかも許してずっとそばにいたかった。
僕は。
僕は。

愛が憎に変わってしまえばいいのに変わってくれないから愛なんだよなって思う。想う。
ただ捧げるだけだ。
受け取ってもらえるのか、返してもらえるのかなんて事じゃなくて。
本当はきっとそうあるべきなんだと。
無償の愛なんて見たことない、親ですら、こんなにしてあげたのにって言うもん。
人間である以上有償でしか人を愛せないのかなって。
本当に何一つ混じりっけのない無償の愛なんて無いなら、頼りない本当で無償のふりをするなら。
僕は本気で墓場まで持ってく全力の嘘で無償の愛を嘯いていたい。ね?

うじうじぐちぐち

ムカつく事だらけだ
俺の1時間を2秒で飲み干す全員
上から見下してくる背の低いあいつ
交友関係の自慢しかしてこないそいつ
飲み物持ってきますよぉってこっちまできて必要以上に指絡めて受け取るこいつ
みなさん何の集まりなんですか?
って聞いたらみんなミュージシャンなんですー
だってさ、最悪
人格と音楽が比例するなら全員ゴミみたいな音しか鳴らしてないんだろうな
なんて事を思う俺もゴミみたいな音鳴らしてしまいそうで嫌になる
あとこんな風に書かなかったら眠って起きればまぁいっかって怒りとかなくなる自分にも今はムカつく
怒りの感情持続できない自分が嫌だ
今だってきっと無理矢理ムカつこうとしてる
全部糧にして音楽にしてやりたいのに、節操なくなんでもかんでも隠しておかなきゃいけない君との事までも詩にして音楽にしてやろうなんて思ってたのに
本当の事を嘘みたいに歌おうなんて思ってたのに
よく分かんない
どうでもいいや
ただ美しい物語をみたいや

Re: 染まる

世界は美しいと言うのには
どうにも僕らは汚れすぎてた
あなたは美しいと言うのにも
どうにも僕らは汚れすぎてた
それなのに
相も変わらず綺麗なふりを続けては
愛も変わらず綺麗なふりを続けてたんだ

 

ねぇ、さよならを言いたくなかったあの頃の僕は願いを込めてそれじゃまたね?と君に言ったんだ。

 

「久しぶり、元気にしてる?」
なんてメールが始まり。
君は僕らのアイドルだった、勿論僕もその他大勢にそぐわず君が好きだったし君もその事を知っていただろう?
君には両想いの彼がいて、僕はそれを見てるだけだった。
でもまだ幼かった僕らは付き合うなんて事知らなかったし、君と彼もそうだった。
あれから何年たっただろうか。
君は誰にでも抱かれる女になった。
あなただからだよ?って君は言ってた。
そんな甘美な嘘も話せる様になったんだね。
あぁもう吐きそうだ、ねぇどこでそんなの覚えたのさ。

 

君はとても綺麗だった。
塗りたくった嘘もとても綺麗だった。
僕はずっと騙されていたかった。


涙なんて流さないで。
僕らの嘘が崩れてしまうよ。
その手を僕は掴めなかった。

あの頃の僕が重なる。

願いは嘘になって。

それじゃまたねと僕は吐いたんだ。

 

僕らきっと恋みたいなふりをしていた。
僕らきっと愛みたいなふりをしていたんだ。

春になりました

終わりと始まりをまた繰り返して。
春になりました。
新しいバイトを始めました。
自宅とバイトの往復の日々で人と笑う事は少なくなりました。
バイト音楽バイト音楽バイトバイトそんな感じです。
あ、好きな人が出来ました。
本気で好きだって思うんだ。
君を想ってまだ見ぬ君を想っていた僕はなんて卑怯で嫌な奴なんだろうって思います。
でも僕はと言えばお金もなければアルバムを完成させなきゃいけないなんて時間に追われて。
どこに好きになってもらえる要素があるんだろうなんて思います。
僕は君がいればそれ以上何もいらないけど。
君も僕がいればそれでいいよなんてどうか思ってくれはしないだろうか。
スーパースターになって迎えに行くなんて言ったとしてもその頃にはもう結婚しちゃってたりするんだろうな。
僕以外誰も愛せないくらいに嫌な女になっちゃえばいいのに。
弱音ばっかり良くないや。
未来の話は笑顔でしなきゃいけないんだよってなんかで言ってました。
最近そういう真っ直ぐな眩しい言葉が何よりも大事だよなって思います。
真っ直ぐな言葉は泣きそうになる。
大丈夫全部うまく行く。

もうこれで死んでもいいや、か、もうこれで生涯生きれるや。
どっちになるか分からないけど、そんな日々を求めて諦めきれないまま日々にしがみついてます。
もしかしたら明日かもしれないし。
明日も生きなきゃいけないし。
なんて縋るように生きてます。
人に生まれたからには愛し愛されたいよな。

明日も生きようね。

don't worry

6畳一間閉め切ったカーテン微かに溢れる太陽すらうざったくなって布団に潜り込む。
君が残してった消えかけの微かな香りでなんとか呼吸を続かせる。
バイト先からの電話もかかってこなくなったし、今月の給料はきっと入らないだろうな、なんて事を考える。
携帯の灯りはなんだか優しい。
インターネット、TwitterFacebook、誰彼かまわず優しくない日常が飛び込んできても。
みんなどこへ向かっているんだろう。
僕はどこへ向かっていたんだろう。
小さすぎる僕の日々を大きなその眼で見つめてくれた。
大丈夫だよ、って君の言葉を思い出す。
バイト先でムカつく店長に叱られたんだ、誰もいないフロアで今日も1人で歌ってきたよ、あ、ねぇ今月さ、ちょっとだけお金貸してくれないかな?なんて事ばかり僕は言ってた。
ねぇ本当は大丈夫なんかじゃなかったろ?
微かに残った君の香りも誰かの香りでうやむやになる。
また呼吸が続かなくなる。

 

なんて事を思ってるうちに眠りに落ちる。
朝が来て夜が来てその繰り返しの何度か目。
ギターを手に取って音を鳴らした。
大丈夫だよ、って君の言葉を思い出す。