春になりました

終わりと始まりをまた繰り返して。
春になりました。
新しいバイトを始めました。
自宅とバイトの往復の日々で人と笑う事は少なくなりました。
バイト音楽バイト音楽バイトバイトそんな感じです。
あ、好きな人が出来ました。
本気で好きだって思うんだ。
君を想ってまだ見ぬ君を想っていた僕はなんて卑怯で嫌な奴なんだろうって思います。
でも僕はと言えばお金もなければアルバムを完成させなきゃいけないなんて時間に追われて。
どこに好きになってもらえる要素があるんだろうなんて思います。
僕は君がいればそれ以上何もいらないけど。
君も僕がいればそれでいいよなんてどうか思ってくれはしないだろうか。
スーパースターになって迎えに行くなんて言ったとしてもその頃にはもう結婚しちゃってたりするんだろうな。
僕以外誰も愛せないくらいに嫌な女になっちゃえばいいのに。
弱音ばっかり良くないや。
未来の話は笑顔でしなきゃいけないんだよってなんかで言ってました。
最近そういう真っ直ぐな眩しい言葉が何よりも大事だよなって思います。
真っ直ぐな言葉は泣きそうになる。
大丈夫全部うまく行く。

もうこれで死んでもいいや、か、もうこれで生涯生きれるや。
どっちになるか分からないけど、そんな日々を求めて諦めきれないまま日々にしがみついてます。
もしかしたら明日かもしれないし。
明日も生きなきゃいけないし。
なんて縋るように生きてます。
人に生まれたからには愛し愛されたいよな。

明日も生きようね。

don't worry

6畳一間閉め切ったカーテン微かに溢れる太陽すらうざったくなって布団に潜り込む。
君が残してった消えかけの微かな香りでなんとか呼吸を続かせる。
バイト先からの電話もかかってこなくなったし、今月の給料はきっと入らないだろうな、なんて事を考える。
携帯の灯りはなんだか優しい。
インターネット、TwitterFacebook、誰彼かまわず優しくない日常が飛び込んできても。
みんなどこへ向かっているんだろう。
僕はどこへ向かっていたんだろう。
小さすぎる僕の日々を大きなその眼で見つめてくれた。
大丈夫だよ、って君の言葉を思い出す。
バイト先でムカつく店長に叱られたんだ、誰もいないフロアで今日も1人で歌ってきたよ、あ、ねぇ今月さ、ちょっとだけお金貸してくれないかな?なんて事ばかり僕は言ってた。
ねぇ本当は大丈夫なんかじゃなかったろ?
微かに残った君の香りも誰かの香りでうやむやになる。
また呼吸が続かなくなる。

 

なんて事を思ってるうちに眠りに落ちる。
朝が来て夜が来てその繰り返しの何度か目。
ギターを手に取って音を鳴らした。
大丈夫だよ、って君の言葉を思い出す。

嘘が嫌いだって君は言っていた。
君の言葉がいつだって僕の正解になるからそうだね僕もそう思うなんて頷いていた。
可愛くなりたいと君は言っていた。
君は毎朝とても可愛くなる。
それは君の嫌いな嘘なんじゃない?なんて事は勿論言わない。言えない。
可愛くなろうとしてる君はとても可愛いかったし
君が僕の正解だからそれはきっと嘘じゃない別の何かなんだと思うようにしていた。
僕はずっと君に騙されていたかった。
君の吐くそれはとても心地がよかった。
その腕に抱かれて居たかった。
心はずっと痛かった。
嘘が嫌いだと僕は言った。
そう言えば君に好かれる気がしていたから。
そうやって君に好かれようとする度に君の嫌いな人間になる事に僕は気づかないふりをしていた。


嘘が嫌いだと君は言った。
そうだねと僕も言った。
だけど本当は嘘が嫌いな君が毎朝欠かさず綺麗に塗りたくるその嘘が大好きだった。


君の嘘はいつだって綺麗だった。
僕の嘘はいつだって汚かった。